渋谷
日本酒バル Chintara(チンタラ)
渋谷の中でも「最もいかがわしいエリア」である、渋谷百軒店のど真中に2013年4月にオープンしたチンタラさんにお邪魔しました。店内は木が多く使われていて、美しくデザインされたシンプルな空間が広がります。元々オープン当初は立ち飲みスタイルだったようですが、僕がうかがった11月にはスツールに座るスタイルになっていました。
さてさて、まずはお通しを…ささがれいの唐揚げ
こちらのお店は日本酒をワイングラスで飲むスタイルを提案されていて、冷酒はすべてワイングラスで出てきます。お洒落な内装に、このワイングラスで飲むスタイルがじつにマッチしているんです。いつものお酒がちょっと違った味わいに感じるのが不思議ですね。
1杯目は冩楽(福島)から。
カウンター内にある日本酒の冷蔵庫です。ラインナップは華やかフルーティなものから食中酒、お燗に合いそうなガッツリ系など40種類以上の銘柄がバランスよく揃っている印象です。
能登直送の刺身3点盛り
この日は、(奥から時計回り)イナダ、メダイ、ウスバハギの3種。これだけの盛りで780円なのでコストパフォーマンスは抜群です。
こちらのお店のオーナーさんは能登の出身らしく、お酒のチョイスやお料理にも地元の特色が現れています。「閃」という能登のお酒を初めていただきましたが、とても美味しかったです。ただ、チンタラさん以外で見たことはないんですよね…
温奴。他にも小鍋仕立ての料理がいくつかありました。
浅蜊のにんにく醤油漬け
日本酒のアテとして、ここまで優秀な選手はいるのでしょうか?手取川(石川)の山廃仕込みに合わせてみました。にんにくは香り高い銘柄だと喧嘩する場合がありますが、この組み合わせはGOODでした。
ここまでのお料理は「和」なものが中心でしたが、こちらには日本酒にあう「洋」なお料理も充実しています。
キャベツの和アンチョビソース
ザクッと切っただけの生のキャベツに、能登の「糠いわし(こんかいわし)」を使った和風アンチョビオイルソースをかけたシンプルな一品。「どんな料理だろう?」と思って頼みましたが、なるほど…こういう感じですか。これも日本酒にピッタリ!
ホタテの蟹クリームココット、バケットを添えて
最後の1杯は燗のお酒が飲みたいな、ということで王録(島根)。
イカゴロ(烏賊のわた)を炊いた一品(正式な料理名を失念…)です。「炊き」とあったので温かい料理が出てくるのかと思ったら、一度炊いたイカゴロが冷やされた状態で提供されます。これを短冊切りにした大根に乗せていただくのですが、思いもよらず燗にした王録に合いました。
本文中に出てきた銘柄以外では、大倉 純米吟醸(奈良)、小左衛門(岐阜)、若波(福岡)などをいただきました。メニューを見ているのが楽しくて、もう少し「この料理と、あの銘柄を合わせてみたい」というのがあり、通いたくなるお店です。
とにかく内装がお洒落で、日本酒初心者な女性でも楽しめるので、デートなどにも最適だと思います。ただし、エリアがエリアなので変な警戒をされないようご注意を♪
日本酒バル Chintara(チンタラ)
03-6427-8183
東京都渋谷区道玄坂2-19-3 1F
https://www.facebook.com/chintara.shibuya
営業時間:[平日・土] 17:00~24:00
[金・祝前] 17:00~28:00
定休日 :日曜日・祝日