サラリーマンの聖地、新橋の日本酒の名店「庫裏-くり-」の姉妹店である立ち呑み庫裏に伺いました。庫裏の母体は町田にある日本酒メインの酒屋「さかや栗原」ということもあり、なかなか珍しい銘柄が揃っていました。1本ずつの仕入れで日々銘柄は入れ替わっているそうです。

お店はJR新橋駅の東側の新橋駅前ビル1号館の1Fです（最初、間違えてニュー新橋ビルに行ってしまいました…笑）。この日は、結構早く乗り込んだのですが、16時オープンだからか、さすが新橋だからか、すでに超満員でした。ただ回転もいいのか、少し待つとカウンターに滑り込むことが出来ました。

東力士（栃木）極一滴雫酒
こちらのお店では、会計はすべてキャッシュオン。カウンターに置いてある小型のカゴに小銭を入れておき、そこからオーダーごとに出していき、お釣りもそこに置かれます。チェイサーも置いてあるので、自分で注ぎます。

まだまだ寒い時期だったので、温かい汁物を欲します。鶏豆腐、やさしくお出汁が香ります。


富久長（広島）八反草 槽しぼり 純米吟醸
広島で女性杜氏が醸し出す富久長。こちらは「八反草」という古い品種のお米だけを使って作られた銘柄になります。女性らしく華やかでジューシーな香り、甘さよりも酸味が広がる印象です。


しょうゆ豆
アテは100円〜です、新橋価格ですね。


津島屋（岐阜）
こちらでは日本酒の量が半合（90mL）で200〜400円くらいの価格帯が中心、中には700円とか900円のものもあります。


自家製コンビーフ
コンビーフというと、あの缶詰の脂っ濃いものをイメージしていましたが、もっとサッパリとしていて肉の旨味をダイレクトに味わえる一品でした。これなら日本酒のアテにいいですね！


玉川（京都）自然仕込 山廃純米酒 やんわり
コンビーフに合わせようとこちらのお酒を選びました。それが、このお酒は非常に面白くて、玉川の山廃純米らしく味はしっかりと濃いのですが度数が12.8度しかないんです。今流行の「低アル系」ということで、いつもの玉川よりは少しやさしい口当たりとなっていますが、一般的な13度程度の低アルコール酒と比べるとガツンと濃厚な味です。色は見ての通り濃いです、燗酒用に作られたそうですが、今回は常温でいただきました。


郷に入らば郷に従え、ということで小一時間でサッと出たのですが、その間に他のお客さんも入れ代わり立ち代わり…本当に回転のよいお店でした。サラリーマンのグループや1人客、この日は男性の割合が6〜7割といった所でしたが、意外だったのは女性が1人でフラッと寄って2〜3杯飲んで帰られるという人もいて、新橋の奥深さを感じました。

新橋は生活圏からも離れているのですが、また仕事などでこちらに来る時には是非寄りたいと思います。
ご馳走さまでした！

立ち呑み 庫裏
090-3690-6363
東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館 1F

営業時間：16:00～22:00
定休日　：土曜日・日曜日・祝日